平成29年度活動方針

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「みたかスクール・コミュニティ・サポートネット」は、地域の様々な人財や地域団体をつなぎ、中学生を中心とした子どもたちの「生きる力」の育成と、学校を核とした地域づくり=スクール・コミュニティの推進を目的に、平成23年4月に任意団体として設立されました。

平成23、24年度には文部科学省委託事業「社会教育による地域の教育力強化プロジェクトにおける実証的共同研究」を受託し、2年間にわたって防災教育、キャリア教育、学習支援に取り組みました。東日本大震災を教訓に、自分たちが学んできた防災のことを子どもたちに伝えるための地域防災テキスト「カンガエル地域防災」・「もしものときのハンドブックinみたかちゅうおう」を作成、また大学生のスタディサポーターの輪を広げた小学6年生対象の算数の補習教室「数学なんてこわくない!小学校算数の総ざらいパワーアップ」を実施しました。平成25年度には第四中学校を会場に行われた三鷹市総合防災訓練に向けての中学生の参加を推進するため、三鷹中央学園三鷹市立第四中学校、三鷹中央学園コミュニティ・スクール委員会と連携し、「カンガエル地域防災」を使った防災授業に取り組みました。この成果を基に平成26年度には、「カンガエル地域防災」を学園の防災教育の副読本に位置付けていただき、27年度には各学年で防災授業に関わりながら、学園の教育の柱である「小学校からの防災教育」の推進に努めると同時に、学校と協働し、学園の「9年間の系統立てた小・中一貫防災教育カリキュラム」づくりに取り組んでいます。平成28年度にはその活動が認められ、東京都教育委員会より学校支援活動に対する感謝状をいただきました。

団体を設立した平成23年は、折しも東日本大震災が発生し、「子どもたちの命を守るために私たち大人にできることは何か?」を考えさせられました。私たちは「子どもたちのために自分たちにできることをやってみよう!」を活動の理念とし、防災、安全安心、学習支援などに取り組んできました。その根本には常に「子どもたちへの思い」があります。防災では、自分の命を自分で守る(自助)心、互いに助け合う(共助)心、補習学習では、あきらめない心、チャレンジする心など、自分を信じて成長してほしい、人の輪のつながりの中でのびのびと生き生きと健やかに育ってほしい。一人の母親として、また同じ地域に住む大人として、そういった思いをもって、学校のニーズに応えながら学校教育の中で、あるいは放課後活動の中で子どもたちに寄り添い、見守り、応援してきました。その経験の中で強く感じることは、人間の一生の中で、子ども時代に身に付けておくべきことはいろいろありますが、「自己肯定感」=自分を認め、自分を信じる力をしっかりと身に付けることがいかに大切なことか、ということです。どんなに世の中が変わり、教育の内容が変わっても自己肯定感の重要性は変わることはありません。

今の子どもたちがこれから生きていく社会は、私たちには想像もつかないような変化の激しい未来が待ち受けています。7割近くが今は無い職業に就くだろうとも言われています。2020年に完全実施される新学習指導要領の答申(平成28年12月発表)の中にも「直面する様々な変化を柔軟に受け止め、感性を豊かに働かせながら、どのような未来を創っていくのか、どのように社会や人生をよりよいものにしていくのかを考え、主体的に学び続けて自ら能力を引き出し、自分なりに試行錯誤したり、多様な他者と協働したりして、新たな価値を生み出していくために必要な力を身に付け、子どもたち一人一人が、予測できない変化に受け身で対処するのではなく、主体的に向き合って関わり合い、その過程を通して、自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生の創り手となっていけるようにすることが重要である」と書かれており、そのような力を身に付けるために学校では様々な教育施策が掲げられています。現代の知識基盤社会の中では、知識を得ることが学習の中心ではなく、得た知識を主体的・対話的な深い学びの中で活用し、自分で課題を探し、解決していくような力が求められていきます。そのためには、まずは基礎学力がしっかりと定着し、周りの人に褒められたり認められたりしながら自己肯定感・自己有用感を高めることで、学ぼうという意欲が高まり、その先の学びが充実していくのではないでしょうか。自分を認めることができれば他を認めることができ、多様な価値観を受け入れることができる、グローバル社会を生きることができるようになるのではないでしょうか。まさに、私たちがこれまで掲げてきた理念や取り組んできたことが、これからの社会を生き抜いていくための基盤となっていくのです。

子どもたちは大人の寄り添いや見守りを求めています。褒められたい、認められたいと思う子どもたちの心に寄り添い、一人一人の子どもたちが自尊感情を高め、自らの人生を切り拓いていける大人になるために、子どもたちの「今」が幸せであるために、子どもたちの「未来」が幸せであるために、私たちみたかスクール・コミュニティ・サポートネットは、これまでのように子どもたちに向けた活動をさらに充実させてまいります。特に防災・減災については地域や学校、行政と強く連携しながら重点的に取り組んでいきたいと思います。一方、子どもたちの育ちに関わる大人たちが幸せでなければ子どもたちは幸せにはなれません。子どもを取り巻く大人のあり方も重要です。子どもの近くにいる大人、特にお母さんたちが子どもたちに与える影響は計り知れませんが、今の親の世代もまた閉塞感があったり、孤独な子育て環境の中で悩みや不安を一人で抱えていたりします。大人がつながりあえる場をつくり、お母さんたちが楽しみながら集える場をつくり、その中で子育ての悩みや心配事を解消し、笑顔で子どもたちに向き合えるような事業にも積極的に取り組んでいきたいと思います。
私たちがこれまで取り組んできたことを、より充実させ、さらに深め広げていくために「みたかSCサポートネット」と名称も新たに、一般社団法人として改めて活動していく所存です。